鎖帷子

鎖帷子(くさりかたびら)

鎖帷子(くさりかたびら)は、形式の防具の一種。帷子とは肌着として使われる麻製の単衣のことであり、鎖製の帷子の意。衣服の下に着用することから着込みとも呼ばれる。洋の東西問わず古代から現代まで使用し続けられていて、西洋の物はホーバーク: Hauberk)、チェインメイル: chain mail)、または単にメイル: mail)と言い、特に衣服の下に着用するものではなく、チェーンメールの上にタバード(: Tabard)を着用することもあった。

欧州においては古代のケルト人が鎖帷子を最初に考案したとされる。初期の物はリングの1つ1つが大きく作りも簡単で胸だけを覆う物だった。ケルトでは防具を身につけずに白兵戦を行う事が好まれていた為[1]、彼らと戦ったローマにおいて鎖帷子は進化した。[2]ダキア人もまた、防具を身に着けず戦闘をすることを好んだ。[3]また、スキタイサカなどの遊牧民の間でも広く使用された。中世初期になるとゲルマン人の諸部族に広がり、中でもノルマン人が用いた物は兜と連結し、頭からひざ以上までを覆う丈の長い物でホーバークと呼ばれる。[4]十字軍の時代になると頭部の鎖帷子は切り離されコイフとなり、胴体部も金属加工技術が向上しより細かいリングを使用できたので、手やつま先まで完全に覆う物が登場した。しかし、中世ヨーロッパの鎖帷子は質そのものは古代ローマのものよりも悪かった。[5]武器の攻撃力が鎖帷子の防御力を上回ってしまった10世紀頃は「鉄血の時代」と呼ばれた。[5][6]

東欧や西アジア、東アジア、北アジアなどでは、早い時期により防御性能の高いラメラーアーマーが普及したため、予備的な防具の域を出なかった。だが、中国では15世紀頃から、銃火器の発達に対抗できなくなったラメラーアーマーに代わって、鎖子甲と呼ばれる鎖帷子が用いられるようになった。[7]

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